第1期作品-2

紅と雪 女侠の街

「仁侠」は、女たちの手によって蘇る。

Main Writer
和泉 (@izumiscript)

荻安理紗 (@ogiarisa)
やなぎ (@ieitsu)

企画書+脚本

脚本のみ

ハリウッド式脚本の記号について

KeyVisual
AI llustrator:サチ(@puchikonne13)
Design:有邊冬萠・サチ(@puchikonne13)
Art Direction : USD

ログライン

204x年、女だけの仁侠組織が勃興、
海外のマフィア組織と死闘を繰り広げる。

企画意図

戦後、1960年代を黄金期として、仁侠映画があれほどの人気を集めたのはなぜでしょうか。
それは、仁侠映画には「武士道精神」が反映されており、忠義、信義など、日本人が好む自己犠牲的な美学が、多くの人々の心に響いたからではないかと言われています。

また、そもそもの語源である中国語の侠義(シャーイー)という言葉は、ずばり”弱者を助ける正義”、”正しい行いをする考え”という意味を持っており、例として「アイアンマン→ 鋼鉄侠」「バットマン→ 蝙蝠侠」と訳されるように、“侠”というのはヒーローを表す言葉なのですが、現在の日本でのイメージは決して良いとは言えません。

本作のSci-Fi的な世界線の設定は下記になります。

・近未来、宇宙線の影響により男の極道組織が壊滅
・海外マフィアの流入により、無法地帯となった日本の繁華街
・秩序を取り戻すため、女だけの仁侠組織が勃興する

よしながふみ氏の漫画「大奥」でもあったように、権力や暴力の構造が男女逆転する様を描くことで、現代日本では廃れてしまった“仁侠”  “義侠”を、純化した哲学として再び浮かび上がらせたい、美意識としての復権を目指したいというのが本企画の目的のひとつになります。

「女だけの仁侠組織」というファンタジー要素を軸としつつも、海外マフィアとの抗争や、他の仁侠組織との権力争いなど、駆け引きや騙し合いをリアルに描くことで、人間ドラマとしての重厚さを出し、また、海外市場においても、日本刀や着物などの伝統的ヴィジュアル、独特のしきたりや美意識、体力では劣る女たちが駆使する戦闘用ガジェットなど、ドラマ要素として強いインパクトと訴求力を作り出し、視聴者を引き込むことが出来ると思っております。

主な登場人物

雪乃・ハミルトン(25)    日系三世アメリカ人の留学生剣道三段 曽祖父の影響で価値観は昔の日本人っぽい
大原 紅緒(32)       女性だけの仁侠組織「大原一家」の五代目総長 もともとは宇宙工学専攻の大学院生だった
桐野”お春”美春(30)      大原一家 若頭元女子レスリング75kg級日本選抜選手
中間 梨奈(29)        大原一家 本部長 元弁護士
八板 瑠璃(32)        大原一家 IT/武器開発担当紅緒の親友
クォン・ミナ (32)      韓国系女マフィアの頭目
ヴィクトリア・タン(34)  上海系女マフィアの頭目
サラントヤ(40)        モンゴル系女マフィアの頭目。身長185cm
ドン・ジンチュー(36)   福建系女マフィアの頭目。
セルゲイ・バリシニコフ(50) ロシアン・マフィアの頭目紅緒の父の敵
ボリス・アルチャコフ(47)  セルゲイの腹心の部下
グリゴローヴィチ(43)    ロシアン・マフィアの構成員

全体あらすじ

西暦204X年、スーパーフレアの発生から東アジアに重粒子線Ω(オメガ)が降り注いだ。

その影響により、男たちのMAOA遺伝子に変化が生じ、それは彼らの”闘争本能”と”暴力性”に著しい影響を与えた。

暴力を背景に裏社会を構成していた極道たちは軒並み弱体化し、そこに雪崩れ込んできた欧米の海外マフィアにより日本の繁華街は無法地帯のカオスと化した。

日系三世の留学生、雪乃・ハミルトン(25)は新宿に観光に来ていたところ、ロシアン・マフィアに拉致され、陵辱されそうになる。

そこに現れ、雪乃を助けたのは大原一家の五代目総長である大原 紅緒(32)であった。

紅緒の父は新宿荒木町や歌舞伎町界隈を根城にしていた大原一家の四代目総長だったが、7年前にロシアン・マフィアに惨殺された。

その現場にいた娘の紅緒は姿を消し、一年後、複数の仲間を連れて再び歌舞伎町に現れ、大原一家の五代目総長を襲名、父親の復讐のため、そして代紋を守るために、女だけの仁侠組織を立ち上げたのだった。

一方、紅緒に助けられたことで、紅緒と大原一家に対して強い興味を持った雪乃は、徐々に彼女たちの生き方に惹かれていく。

ある日、新宿を縄張りとする東アジアの女頭目が集まった会合で、紅緒の父の仇敵であるセルゲイ・バリシニコフ(50)が部下の父の一周忌に参加するため、池袋のロシアン・ビルに現れるかもしれないという情報が入る。

千載一遇の復讐のチャンスに、動揺を隠せない紅緒と大原一家の組員たち。

紅緒「ここで動かない理由はないし、前に出るのはこの時しかない…

幾重にも練られた襲撃計画、そして、遂に当日を迎える…

第一話 パイロット脚本

企画書+脚本

脚本のみ

ハリウッド式脚本の記号について

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